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【第16回】それぞれの美しさ 自分の美しさ(2009年7月26日)
こんにちは、ワタナベです。今回のメルマガは、2ヶ月もあいてしまいました。心待ちにしてくださっていた読者様、申し訳ありませんでした。最後に配信したのは、いつだったかな〜?と考えてみましたら、5月のお勉強会前に配信して以来だったようです(^^;)今後は、月一での配信を目標にしたいと思います。
では今日の記事に入りたいと思います。今から10年位前に、あるところで知り合った75歳くらいのご婦人からこんなことを言われたことがありました。
「ワタナベさん、あなたって、花に例えるとドクダミみたいだね〜」って。
こう、言われたとき、一瞬嫌味か?なんて思いました。私はこれまで、人から花に例えられても、「ひまわりみたい」とか「バラっぽいよ」とか「ガーベラ」とか、明るいイメージの花に例えられることがあっても、日陰で咲くドクダミのようだと言われたことがなかったのと、私自身、ドクダミに対してあまりいいイメージがなかったものでして、すごく興味深く思い、早速質問いたしました。
「ドクダミですか!それはどんなところからそう思ったんですか?」って。するとそのお方にとっては「ドクダミ」というのは、最高の褒め言葉だったようです。 その方は、お花の中でドクダミが一番スキだったそうで、ドクダミの素晴らしさを延々と語ってくださいました。
ドクダミは繁殖力がとても強い。いくらむしりとっても翌年には、また一杯に地面に広がっている。さらには、薬効が素晴らしく、体内の老廃物除去作用や、または、強い抗菌作用、そして、飲めるし一般的には知られていませんが、食べらるらしいし・・・そして、最後にその方がおっしゃった言葉が、何よりも心に残ったんですが、ドクダミは他の花にはないでしゃばらない美しさがあり、可憐であるとのこと。
そのご婦人は、ドクダミを褒めていたんですが、なんだか、自分が褒められているような気がして、とてもうれしかった記憶が鮮明に残っています。「あなた、ドクダミみたいね」だけですと、「喧嘩売っている?」なんて思いましたが、こうして改めて説明いただきましたら、あまり印象の良くなかった小さなお花に対しても、本当に愛着がわきました。そのあと、そのご婦人から、手書きのドクダミの油絵を頂戴しました。
何を言いたいかと申しますと、それぞれの花にはそれぞれの美しさや長所がある、ということです。
皆さんは、ご自身のことを花に例えると何でしょうか?こういう花になりたい、という願望ではなくて、今現時点で自分はどんな花か?ということで考えてみてください。せっかくですので、ちょっとイメージしてみてください。自分はどんな花かを・・・
思いつきましたか?思いつきましたら、自分がその花になりきってみてください。そして、周りに咲いている花をその目線で見てみてください。
例えば、あなたはかすみ草だったといたします。可憐でかわいいですね。細く、繊細で、そして、よ〜く見ますと、小さな花を形成していますが、本当によく創られていて、とっても美しくてかわいい花です。
しかし、ある人に言わせれば、「かすみ草はかわいいかもしれないけど、所詮、別の花たちの絶対脇役的存在よね」と、思う人がいるかもしれません。特にバラを引き立てるのには、最高のお花なのかもしれません。
そう言われた、かすみ草であるあなたは、バラと自分を比べてみました。「何てすごい差なんだろう!バラである彼女は、堂々としていて、香もよく、誰からも見ても美しい。存在感を見てみると、こんなにも自分と違う・・・自分は、一生かすみ草のままなのだろうか?自分はバラにはなれないんだろうか・・・」と、考えた瞬間から、今までとは違ってくるのです。
つまり、言い換えますと、比べた瞬間から不幸が始まるのです。人間も同じで、他の誰かと自分を比べて、ないものを見たときから不幸が始まります。
私たちは、自分と言うものをある程度変えることはできます。環境も変えられますし、性格もある程度変えられます。お顔も整形手術すれば変わりますし、体型もダイエットしたり、エクササイズしたりすれば変わるものです。しかし、生まれた自分は自分でしかなくて、それ以外の者にはなれません。
つまり、ワタナベに生まれてしまった私は、どんなにがんばっても、ワタナべでしかなくて、エビちゃんになったり、藤原紀香さんになったりはできないのです。本質は変わらない、ということです。
かすみ草は結局はかすみ草であって、どんなにがんばってもバラになれませんし、一生、他の花の引き立て役、という立場かもしれませんが、それもまたすごい仕事をしているのです。
例えば、すっごく美しい女優さんは、ご自身一人の力だけであのような美しい姿を私たちに魅せているわけではありませんよね。賞賛はすべてそのご本人さんに向けられますが、その裏で陰で働いている人たちの働きはいかばかりでしょうか?
その女優さんを支えているマネージャーさんがいらっしゃいます。また、美しく魅せるための、メイクアップのお方の存在、またその女優さんがエステに通っているならば、エステティシャンの方の存在。スタイリストさんの存在、そして、カメラマン。カメラマンだけでは美しく映りませんから、照明さんがいたり・・・一人の美しい人を造り上げるのに、何人もの方がかかわっているわけです。
もし、メイクアップの方が、「彼女ばかり注目されて悔しい!」と思ったとしたら、その方を美しくするのが難しくなってきます。つまり、もうメイクアップのお仕事は向いていないかもしれません。
しかし、表舞台には出ない彼らの存在は、とても大きく存在価値があるのです。それは、かすみ草と同じなんですよね。バラじゃない、かすみ草特有の美しさを広く用いられるその人気度。注目されていないのかもしれませんが、その存在感。こうして、あげてみますと、私たち、一人一人の女性たちも、比べないで自分の良さや美しさに、時には、ゆっくりと注目してみるのは大事なことですね。
以前、レイキを受講した際に出された宿題の中に、自分を褒める言葉を20個書いてきてください、というのがありました。できれば、100個・・・私は100個どころか20個も難しかったのを覚えていますが、しかし、自己認知や自己肯定感が沸いてきますと、簡単に20個くらいはクリアできます。
皆さんは絶対、自分では気づかない素晴らしい美しさを秘めています。人は、自分を他の人と比べたて、ないものに注目した瞬間から不幸が始まりますが、自分の美しさに気づいた瞬間から、それの美しさが、もっともっと際立ってくるとも言えます。
これは、ある人を目標にしたり、モデリングしたりするのと意味が違います。前向きに捉えて他の人と比べて、「自分もあのようになりたい!がんばろう!」と活力が沸いてくるのは、とてもいいことです。
しかし、比べて、自分にないところを探し始めると、不幸が始まり、どんどん、不幸の種が舞い込んでくるようになります。比べちゃいけないものの中には、そうした容姿的なことばかりじゃなく、環境やもっている技術やお金、持ち物、家族・・・比べても何にも益にはなりません。
”ないとこ探し”ではなくて、”あるとこ探し”を毎日していきましょう。あなたの美しさに、他の人が気づいていないことってあるかもしれませんが、それは、あなた自身が気づいてあげていないところが、問題なのかもしれません。
自分の美しさ、自分の良さに気づいた人は、そこをグーンと伸ばし、もしかして、その部分に投資をする必要があるかもしれません。とにかく、見つけたら伸ばしてあげればいいのです。
私自身の話になりますが、特に外見も見た目も普通の域ですし、特に際立った話し方もできません。むしろ人前ですと、声がうわずってしまい、欠点だけが目立ったしまうような人間です。
それでも、「じゃ、自分の良さって?」と、考えたときに、内面は情にもろく、親切や優しさを小さなときからモットーとして生きてきました。じゃ、この内面をもっと伸ばしてあげよう、ということで、私自身が投資している部分は、そこ、つまり内面の部分です。
自己啓発系の教材やら、セミナーやら、なんちゃらかんちゃらにかなりお金をかけているほうだと思います。毎月、定期的に、私の尊敬するコーチのリーミルティアの教材も取っていますし、または、そこの出版社が出している結構なお値段のする教材も、たくさん買っています。
それは自己投資であり、自分の強みや長所を伸ばしてあげることにもなり、それが、自分の美しさにもなってくると、信じているからです。つまり自分的には、そこが「売り」なんです。
さて、「あたなの売りはなんですか?」まず、そこを明確にしてみましょう。そして、そこに投資して、伸ばしてあげましょう!
みなさんはご自身の美しさや魅力に気づいていらっしゃいますか?花にも、それぞれ特有の美しさがありました。同じように、人にも絶対、それぞれの美しさがあります。
存在そのものは、すべて意味のあるものです。あの忌み嫌われているゴキブリだって、ハエだって、存在の意味はしっかりあるのです。
では、是非、ご自身の美しさに気づいてあげましょう。世間一般でも、希少価値のあるものには、高値がつけられます。私たち個人個人は、希少価値ありまくりの、世界でたった一人しか存在しない、唯一無二の存在です。
では、自分の美しさ、魅力をしっかり見つけて、どんどん、そこに注目して大きくしていき、美しくキラキラ輝く女性に益々成長していきましょう!
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