前の項の「愛される方法」に続いて、この項では「人はどんな人に好感を持つか?」について考えてみたいと思います。
答えから申し上げます。それは、自分を認めてくれる人に好感を持つものです。
つまり、自分が望んだ態度を相手がとってくれたときに、その相手に好感を持つものです。自分の価値を認めてくれる人を、人は好きになっていきます。
でもそうだからと言って相手の意見に合わせてばかりいたら、自分というものが無くなり何の味気もない「イエスマン」になってしまうので、それは注意が必要です。
バランスが必要であることは言うまでもありませんが、相手の人を褒めたり、元気付けたり、相手の価値を認めてあげれる人は人から好感をもたれます。
あなたはマズローの5段階欲求というのをご存知でしょうか?
これは人間の欲求が5段階に変化していくのを定義したものですが、その中の第三欲求は「親和欲求」で、仲間が欲しい、家族が欲しいというものです。
そして第四欲求は「自我の欲求」で仲間に一目置かれたい、特別視されたいというものです。
このことからも、自分を認めてもらったり肯定してもらえる相手に好感を持てるというのが理解できますね。
加えてその点について脳外科医・阿部聡先生はこのように仰っています。
「他人を肯定するには、自分を愛することが前提ですが、なかには”私なんて好かれる価値もない”と屁理屈をこねて生きている人もいます。でもそれでは周りからは受け入れられないし、自身も他者に否定的に・・・という悪循環に陥るもの。好感度を上げたいなら、まずは自分の方から他の人に心を開き、肯定的になることが第一歩」と述べておられます。
ホント、そうですよね。自分を愛することや大事にできない人は、往々にして他の人をもそのようには扱えないようです。
また別の面としては、人は「自分に興味を示してくれる人」に好感を持ちやすいものです。
でも、いらぬ関心や過度の干渉は人から嫌われる要素でもありますので、そこら辺もバランスが必要ですね。
では大切な人にあなたの誠実な気持ちを伝える方法として、このような仕組みを理解しておくならばきっと助けになることでしょう。